今のK-POPがこんなに世界中で愛されているのは、ある一組のグループが「アイドルという文化そのもの」を作ったからでした。その名前が、H.O.T(エイチオーティー)。今の推しが大好きなあなたにこそ、知ってほしい原点です。
H.O.Tってどんなグループ?
H.O.Tは、1996年9月にSMエンタテインメントからデビューした5人組の男性グループです。メンバーはカンタ(강타)、ムン・ヒジュン(문희준)、トニー・アン(토니안)、チャン・ウヒョク(장우혁)、イ・ジェウォン(이재원)。グループ名は「High-five Of Teenagers(10代の勝利)」の略で、その名のとおり、当時の10代の心を一気につかみました。
デビュー曲「戦士の末裔(전사의 후예)」は、学校暴力という重いテーマを正面から歌った衝撃的なナンバー。アイドルは恋愛ソングを歌うもの、という当時の常識をくつがえし、社会派のメッセージで一気に注目を集めました。
公式カラーは「白」。ファンダム文化のはじまり
H.O.Tの公式カラーは白。コンサート会場を埋めつくす白い風船や白いレインコートは、今でいう「ペンライトの海」の原型です。大規模な公式ファンクラブが組織され、色やスローガンで一体になって応援する文化も、この頃に形づくられました。今あなたが現場でやっている応援の作法は、ここから続いているのです。
まず聴いてほしい代表曲
- 「Candy(캔디)」:ミトン(手袋)を使ったかわいい振り付けで社会現象に。K-POPの「ダンスをマネしたくなる楽しさ」の元祖です。
- 「戦士の末裔(전사의 후예)」:デビュー曲にして、アイドルが社会的メッセージを歌う先がけとなった骨太なラップ曲。
- 「幸福(행복)」「We Are the Future」:今聴いても胸が熱くなる、ファンとの絆を歌った名曲。
まずは「Candy」のかわいさと「戦士の末裔」の激しさ、その振り幅から聴いてみると、H.O.Tの魅力が一度に伝わります。
なぜ「伝説」と呼ばれるのか
H.O.Tがすごいのは、曲のヒットだけではありません。練習生を育ててデビューさせる仕組み、公式カラー、ファンダム文化。今のK-POPの「型」の多くが、ここで生まれました。
当時はもう一組の人気グループ、ジェクスキス(젝스키스)との「ライバル構図」も大きな話題に。ファン同士が競い合うほどの熱気はやがて社会現象となり、「推しを全力で応援する」という文化を一気に広げていきました。今をときめくグループのルーツをたどると、どこかで必ずH.O.Tに行き着きます。
今は?
2001年に解散しましたが、メンバーはその後もソロ歌手、プロデューサー、俳優、タレントなど、それぞれの道で活躍を続けています。2018年には再結成イベントも実現し、長年待っていたファンを大いに沸かせました。
まとめ
推しの「かっこよさ」も「ファンを大切にする姿勢」も、たどっていけばH.O.Tにつながっています。原点を知ると、今のK-POPがもっと愛おしく見えてくるはずです。次はぜひ「Candy」から聴いてみてください。
韓国語ひとさじ:행복(ヘンボク)=幸福。代表曲「幸福(행복)」のタイトルにも使われています。
シリーズ「K-POP第1世代アイドル特集」
次回:「国民グループ」g.o.d(ジオディ)とは?
歌詞に出てくる韓国語の意味をもっと知りたくなったら、当ブログの別タブから「推し活で始める韓国語」へ。まずは推しの名前をハングルで書くところから始められます。


