こんにちは。発達障害のある息子を育てながら、日々の気づきや工夫を等身大の言葉でお届けしている「まなびライフ」です。
お子さんの発達について悩んだとき、自治体や専門機関から「地域療育センター」を勧められることがあるかもしれません。でも、「療育センターって、一体どんなところなんだろう?」「何をする場所なの?」と、不安や疑問を感じてしまうお母さんも多いのではないでしょうか。
今回は、わたしと息子が実際に通っていた「地域療育センター」での体験をもとに、当時のリアルな日々を振り返ってみたいと思います。
なお、センターの利用制度や費用、対象地域などは時期や自治体によって変わるため、詳しくは各自治体・センターの公式情報をご確認くださいね。
地域療育センターってどんなところ?
当時のわたしは、療育センターと聞くと「子どもを預けて、専門的な訓練をしてもらう場所」というイメージを勝手に持っていました。これで息子の困りごとが全部解決するのかな、と期待と不安が入り混じっていたのを覚えています。
でも、実際に通い始めて分かったのは、そこが「子どもを訓練する場所」であると同時に、「親が子どもへの関わり方やケアの仕方を学べる場所」だということでした。
センターでは、専門の先生たちが子どもの特性に合わせた遊びや活動を工夫してくれます。そして、その様子を親が間近で見ながら、「こういうときは、こう声をかけると伝わりやすいんだ」「この子は今、こういう理由で困っているんだな」ということを、ひとつずつ学んでいく場所だったのです。
わが家の通い方と、大変だった日々
療育センターへは、バス通園、または家族が送り迎えをするかたちになります。バス通園を希望するときは、まず親も一緒に乗って、子どもだけでも通えそうか、落ち着いて乗っていられるかを確かめる必要があります。うちの子は乗り物に乗るのが好きだったので、乗っている間はわりと落ち着いていられて、バス通園ができるようになりました。
基本的には保護者も一緒です。お父さんが参加されているご家庭もありましたが、わが家は夫が仕事で忙しく、わたしが中心になって定期的に通うことになりました。毎週決まった曜日に遅れずに行くというのは、義務とはいえ、当時のわたしにとってはなかなかのプレッシャーでした。
何より大変だったのは、息子がとても他人への警戒心が強い子だったことです。
最初の頃は、センターの建物に入るだけで大泣きしてしまい、プレイルームの入り口でわたしにしがみついて離れませんでした。先生が優しく声をかけてくれても、目を合わせようとせず、わたしの後ろに隠れてばかり。周りのほかのお子さんが楽しそうに参加している姿を見ては、「どうしてうちの子だけ」と焦る気持ちもありました。
息子に見通しを持たせるために、家や移動中では、絵カードを使ったスケジュール表(わが家では「バース」と呼んでいました)で、次に行く場所ややることをひとつずつ伝える工夫もしていました。借りてきたツールや手作りの絵カードで、なんとか見通しを持たせようと必死でした。でも、日によっては息子がそのカードを全く見てくれなかったり、投げ捨ててしまったりして、思うように動いてくれないことも多かったです。そんな日は、センターにたどり着くまでで、わたしのエネルギーは半分以上すり減っていました。
先生との対話で見えてきた、家庭での接し方のヒント
そんな余裕のなかったわたしを救ってくれたのは、センターの先生方の存在でした。
先生は、警戒心の強い息子のペースをとても大切にしてくださいました。無理に活動に参加させようとせず、息子が安心できる距離を保ちながら、息子の好きなおもちゃをそっと近くに置いて待ってくれるのです。
息子の様子や家庭での困りごとを先生に相談すると、「今は警戒しているけれど、周りの様子をじっと観察して学んでいますよ」「カードを見てくれない日があっても大丈夫です。見せることを続けるだけで、安心の種になりますからね」と言っていただき、本当に救われました。
子どもの情報を共有しながら、具体的な家庭での接し方のヒントをもらえる時間は、わたしにとって何よりの支えでした。「親が一人で抱えなくていいんだ」と思えたことで、家での息子との時間にも、少しずつ笑顔が増えていったように思います。
親も一緒に学び、子どもの成長を支えていく場所
振り返ってみると、地域療育センターは、子どもが変わるためだけの場所ではありませんでした。「親も一緒に学び、子どもの成長を支えていく」という大切な視点を、わたしに教えてくれた場所です。
毎週通うのは体力も気力も必要で、正直に言えば大変な日もたくさんありました。それでも、専門の先生と一緒に息子の成長を喜び合えた経験は、今でもわたしの育児の土台になっています。
いま、療育を始めようか迷っている保護者の方へ。
「ここに通えば正解」という決まりはありませんし、最初は不安でいっぱいだと思います。でも、一人で悩みを抱え込まず、一緒に子どもの未来を考えてくれる伴走者を見つける気持ちで、一歩を踏み出してみるのもいいかもしれません。この記事が、少しでもあなたの心の安心に繋がれば嬉しいです。
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